アユルアーフィッシングに欠かせない装備のひとつが「鮎タビ」です。
滑りにくいフェルトソールを搭載し、コケが付いてヌルヌルした石の上を安全に歩くのをサポートします。
ただし、ひとくちに鮎タビといってもさまざまなタイプがあり、はじめて選ぶ際に迷ってしまう場合も。
そこで今回は、鮎タビにフォーカスして選び方を解説します。
あわせてタイプ別におすすめ製品も紹介するので、これからアユルアーフィッシングをはじめる方はぜひ参考にしてみてください。
鮎タビはアユルアーフィッシングの必需品
鮎釣りでは、コケが付いてヌルヌルした石の上を歩く場合があります。
川に入る際は、滑りにくい「フェルトソール」を備えた鮎タビを必ず履きましょう。
サンダルを履いて万一転ぶとケガする恐れがありますし、その弾みでロッドを石にぶつけて破損するトラブルも起こりえます。
ごく浅い場所でも、岩盤帯であたり一面ヌルヌル滑るという状況も。
滑りやすい場所では、鮎タビを履いていても滑るので危険です。
鮎タビで最低限の安全を確保しつつ、無理をせずにアユルアーフィッシングを楽しみましょう。
アユルアーフィッシング向き「鮎タビ・シューズ」の選び方4つのポイント
アユルアーフィッシング向きの鮎タビを選ぶ際は、以下4つのポイントを押さえておきましょう。
- タイプ
- スパイクピンの有無
- フェルトの種類
- フェルトの交換方法
タイプ
鮎タビは、足先内部の形状が異なる「中割(先割)」と「中丸(先丸)」の2種類があります。
内部の状態は外見だけではわからないので、しっかり確認しておきましょう。
また、ライトスタイル向けの「シューズタイプ」も販売されています。
中割(先割)タイプ
内部のつま先部分が、足の親指と人差し指の間で分かれているのが中割タイプです。
感じ方は人それぞれですが、踏ん張りが効きやすいとされており、押しの強い流れに立ち込む際に適しています。
ただし、親指と人差し指の間が痛くなる方がいるなど、自分の足に合わない場合があります。
先丸(中丸)タイプ
内部で足先が分かれていないの先丸タイプです。
中割タイプで足指が痛いなるのが心配な方に適しています。
また、ネオプレン製ソックスを搭載した「ドライタイツ1」の足先は分かれていないタイプが一般的なので、ドライタイツ用に購入するなら先丸タイプを選びましょう。
なお、シューズタイプは先丸が一般的です。
シューズタイプ
鮎タビの中には、シューズ感覚で履きやすい軽量タイプがあります。
軽快に動きやすく、移動しながらの釣りをサポート。
アユルアーフィッシングに人気のスタイルで、友釣りにおいてもアンダータイツとハーフパンツを組み合わせる「ライトスタイル」に適しています。
歩きやすい反面、重みのある鮎タビのほうが押しの強い流れで安定して立ちやすい場合も。
どちらかといえば大河川よりも小河川に向いているので、よく行く川に合わせて選ぶのも方法のひとつです。
スパイクピンの有無
鮎タビのフェルトソールには、ピンを搭載したタイプとないタイプがあります。
ピン付きは、ゴツゴツした岩の上でグリップ力を発揮するのが特徴。
ただし、ピンのカチャカチャした感触が合わない場合や、金属音でナーバスな状況の鮎が逃げるという説もあります。
また、岩盤でツルツルと滑りやすいポイントでは、ピン付きでも滑るので注意が必要です。
フェルトの種類
近年、グリップ力に優れている「羊毛フェルト」を使用した鮎タビが登場しています。
山岳登山では以前から使用されており、グリップ力が格段に高いとして人気です。
ただし、一般的なフェルトよりも減りが早いのがデメリット。
釣行回数が多い場合、シーズン中に交換が必要になる可能性があります。
また、濡れたまま放置しておくと傷んでボロボロになるので、釣行後のお手入れが欠かせません。
価格も高めで、現時点で鮎釣り用はシマノのみで取り扱っています。
シマノの羊毛フェルトタビ・シューズについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
フェルトの交換方法
鮎タビのフェルトは摩耗すると、本来のグリップ力を発揮できなくなるので交換しなければなりません。
フェルトの交換は、メーカーの修理対応で釣具店に預けるほか、ワンタッチで交換できるタイプがあります。
マジックテープを利用して貼り付ける仕組みで、替えソールを用意すればシーズン中でも簡単に交換できるのがメリットです。
ただし、ワンタッチでソールを交換できる鮎タビは価格が高い傾向があります。
釣行回数や予算などを考慮して選択しましょう。
なお、現時点ではシマノの「ジオロック」とダイワの「ベリピタロックシステム」の2種類のみです。
アユルアーフィッシング向き「鮎タビ・シューズ」おすすめ16選
アユルアーフィッシング向きの鮎タビの選び方がわかったところで、おすすめ製品を見ていきましょう。
以下のタイプ別にわけて紹介します。
ピンなしフェルトタイプ
ダイワ(DAIWA) 鮎タビ DT-2201VR (先丸中割)
屈曲性が高い「スーパーキュービックセンサーソール」を搭載した鮎タビです。
シマノ(SHIMANO) リミテッドプロ ジオロック 羊毛フェルト FT-522W
グリップ力が優れている羊毛フェルトを採用した鮎タビ。
自分で簡単にソールを交換できるジオロックタイプです。
シマノ(SHIMANO) リミテッドプロ 羊毛フェルト鮎タビ(中割) FT-015U
羊毛フェルトを採用した鮎タビです。
内側に保温性のあるパイル状ジャージを採用しており、快適な履き心地を実現しています。
阪神素地 鮎タビ 中割 WA-203
コストパフォーマンスに優れたタビやタイツを展開している「阪神素地」の鮎タビ。
買い求めやすい低価格が魅力です。
阪神素地 鮎タビ FX-248 中割
内部に水が溜まらないよう、水抜き穴を設けています。
また、衝撃を分散して疲れを軽減する「ファイバーシャンク」を内蔵しているなど、コスパのよさが魅力の鮎タビです。
ピン付フェルトタイプ
ダイワ(DAIWA) スペシャルジョグSP-2503R-BL
高い屈曲性能と高いグリップ力を発揮する「キュービックセンサーソールα」搭載の鮎タビです。
ベリピタロックシステムで、自分でソールを簡単に交換できます。
シマノ(SHIMANO) リミテッドプロ ジオロック 羊毛ピンフェルト FT-521W
自分でソールを交換できるジオロック羊毛フェルトです。
中割タイプでふんばりが効きやすく、流れの強いポイントや深場での立ち込みに適しています。
シマノ(SHIMANO) ジオロック・3Dカットピンフェルト鮎タビ(中割) TA-061R
脱ぎ履きしやすいセンターファスナーを採用している中割タイプの鮎タビ。
ワンタッチでソールを交換できる「ジオロック」を採用しています。
がまかつ(Gamakatsu) 鮎タビ(先割・レギュラー・フェルトスパイク) GM908
圧縮ソールにスパイクピンを搭載し、優れたグリップ力を発揮する鮎タビです。
阪神素地 鮎タビ 先丸 FX-277
センターファスナー式の鮎タビ。
脱ぎ履きしやすいタイプを求めている方におすすめです。
シューズタイプ
2024NEW シマノ(SHIMANO) 鮎GAME ウェットシューズ カットピンフェルト 中丸 FS-04XX
シマノが提案する鮎釣りスタイル「鮎GANE」シリーズの鮎タビです。
履き心地を調節できる中敷きが付属しています。
2024NEW ダイワ(DAIWA) F1スペシャルシューズ F1SP-3500
靴ひも不要の「ダイワスピードフィットシステム」採用の鮎タビ。
軽量で底部が曲がりやすく、歩きやすいのが特徴です。
内部構造の見直しにより、従来モデルと比べて履きやすく改良されています。
ダイワ(DAIWA) フィッシングシューズ DS-2550C
高いグリップ力を発揮する「キュービックセンサソール」採用の鮎タビです。
シューズタイプで歩きやすく、長時間の釣りで疲れを軽減します。
シマノ(SHIMANO) リミテッドプロ アユシューズ 羊毛フェルト(中丸)FS-500V
羊毛フェルトを搭載したシューズタイプの鮎タビです。
圧倒的な滑りにくさにより、滑りやすいポイントで効果を発揮します。
センターファスナーで脱ぎ履きしやすいのもおすすめポイントです。
シマノ(SHIMANO) 3Dカットフェルトシューズ リミテッドプロ FA-055S
ワイドソールを採用しているシューズタイプの鮎タビです。
青色カップインソールと黒色フラットインソールが付属し、フィット感を調節できます。
シマノ(SHIMANO) 3Dカットピンフェルトシューズ リミテッドプロ FA-057S
フロントセンターファスナーを採用した鮎タビ。
脱ぎ履きしやすいシューズタイプを求めている方におすすめです。
【まとめ】鮎タビで安全にアユルアーフィッシングを楽しもう
野鮎は良質なコケが石にたっぷり付いているポイントに縄張りをもっていますが、釣り人にとっては滑りやすく危険な状況でもあります。
万一転ぶとケガしたり、道具を破損したりする場合もあるので注意が必要です。
自分にぴったりな鮎タビを見つけて、安全にアユルアーフィッシングを楽しみましょう。
- ネオプレーン製ソックスを搭載した鮎タイツ。保温性に優れており、解禁初期や終盤の寒い時期に活躍する。 ↩︎